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イマーシブサラウンド

当社は、イマーシブサラウンドを用いた最新の音響システムの設計・構築も行っています。イマーシブサラウンドは、従来のマルチチャンネルフォーマットとは異なり、オブジェクトベースで音を制作することで、映画のストーリーに合わせて、観客を取り囲むように音を配置し、高精度でリアルなサウンドを実現することが可能です。当社では、音響エンジニアの専門的な技術力と豊富な経験を活かし、お客様の要望に合わせた最適な音響システムを提供することで、映画体験をより豊かに、没入感のあるものにすることを目指しています。

 

イマーシブサラウンドとは?

イマーシブサラウンドは従来のマルチチャンネルフォーマットとは大きく異なります。 テクノロジーが進化し、平面上(2D再生)での定位(音の位置)をコントロールしていたマルチチャンネルオーディオから、オブジェクトベースへとその概念が変わりました。さらに新たに天井にスピーカーを設置したことが、映画音響にとっての重要なターニングポイントとなり、ここからオーディオの多次元オーディオ化への進化が始まります。従来のサウンドトラックは、収められているすべてのサウンドを少数のチャンネルを用いてサラウンドミックスを行ってはいましたが、ミックスされた音は平面的であり、サウンドを頭上にまで持ってくることはできませんでした。 イマーシブサラウンドの誕生によって、音響デザイナーは特定のチャンネルに固執することなく、映画館という3次元空間にすべての音をイメージ通りに配置、上から下といった音の移動をスムーズかつリアルを超越した作品にすることが可能となりました。映画の大多数は前面、背面、側面、天井に設置されたどのスピーカーを使って、作品のリアルな音の動きを表現すればよいかの判断を、各イマーシブオーディオを取り扱うメーカーのサラウンドプロセッサーがコントロールしています。 その結果、イマーシブサラウンドはスクリーン上に映し出される作品のストーリーに合わせた映画のセリフや効果音など、種類の異なる音の分離をより高精度でリアルに表現ができるようになり、心を揺さぶるような映画の世界観に観客を引き込むことが可能となりました。

 
 

代表的なイマーシブサラウンド

Dolby Atmos


2010年東京で開催されたAES(Audio Engineering Society)の「Spatial Audio International Conference」で、ベルギーのAuro Technologiesが世界初の3Dサラウンド技術である「Auro-3D」が発表され、2012年4月にドルビーラボラトリーズが劇場向け規格を発表したことからスタートします。
同年6月には初のドルビーアトモス採用映画作品、『メリダとおそろしの森』は(ピクサー/ディズニー)がアメリカで公開。日本では、2013年TOHOシネマズららぽーと船橋のスクリーン4で日本初となるドルビーアトモス対応スクリーンが運営を開始し、初上映作品は『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『パシフィック・リム』、新作としては12月13日から『ゼロ・グラビティ』が公開されました。

DTS:X


2015年に独自のイマーシブオーディオフォーマット「DTS:X」を発表。これがオブジェクトベースのシステムです。
DTS:X最大の特徴は、ハイトスピーカーの配置が自由で、Auro-3Dは開き角/仰角とも30度です。ドルビーアトモスは開き角/仰角とも45度を推奨しているのですがDTS:Xにはそうした制約がありません。逆にいうと、DTS:X音声を再生する際に、ドルビーアトモスやAuro-3Dでのスピーカー位置のままで再生することが可能で、イマーシブを導入する劇場としてはコンテンツに左右されることなくDTS:Xのプレイバック作品がそのまま既存のもので再生可能です。



イマーシブのオブジェクトは近年のオブジェクトベース型と従来のチャンネルベース型が用いられており、その両方の良さを取り入れているスタイルのことをハイブリット型と呼び、最近の多くのコンテンツはハイブリット型で制作されています。

 

200人前後のラージフォーマットのシネマシステム例

immersive_05.jpg


左の図は、PLF(プレミアムラージフォーマット)よりも少し小さいタイプの劇場の設置例です。天井に多くのスピーカーとベーマネージメントが設置されています。
フロントのスクリーンチャンネルには5台のスピーカーが設置されており、PLFになるとさらにサラウンドスピーカーは増えていきます。

 
 

代表的なシネマプロセッサ

CP950
Dolby CP950

映像に合わせて音が頭上や周囲を移動する立体音響ドルビーアトモスのレンダリングしたコンテンの再生に欠かせないのがこのシネマプロセッサー。
AES67/AES3のプロトコルでのオーディオ送受信を行う。





SR1000
GDC SR-1000 / SR-1000A

GDC Standalone IMB SR-1000 はシネマサーバーであるが、オプションの 5.1、7.1、または 15.1内蔵デジタルシネマオーディオプロセッサとして利用できる。さらに、DTS:X™ イマーシブオーディオソリューションを使用して 16、24、32 チャンネルをデコードするためのオプションのアップグレードも可能。



Trinnov Ovation2
TRINNOV Ovation2

シネマチューニングをオートメーションで行ってくれるという、究極のテクノロジーインテリジェンスプロセッサ。測定マイクは専用の物が付属し、非常に正確な音響測定だけでなく、スピーカーの位置を特定し、初期反射を検出する能力もある。かなり高価な製品ではあるが、洗練されたアルゴリズムは文句のつけようのない調整を行ってくれる。 イマーシブのフォーマットやコンテンツの再生に関しては、専用のプロセッサが別途必要となる。

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