シネマサンシャイン姶良
シネマサンシャイン姶良
施設名称 | シネマサンシャイン姶良 |
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住所 | 〒899-5421 鹿児島県姶良市東餅田336 |
URL | https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/aira/ |
導入年月 | 2017年4月導入 |
導入内容 | ARサイネージ |
2017年4月、九州地方初進出となったシネマサンシャインの国内14サイト目となる「シネマサインシャイン姶良」がオープン。日本初となる4Kレーザープロジェクターや、鹿児島県初となる4DXシアターなど、話題に事欠かない映画館で観客を迎えるのが、ロビーに納入した大画面ARサイネージだ。ロビー中央の待合スペースに集う人々の動きに合わせて変化する映像コンテンツは、老若男女問わず楽しむ姿が多く見られ、エンタテイメント性の高い施設としてのスペース構築に貢献している。
1. ARサイネージ・コンテンツ
地域最大のエンタテイメント施設にふさわしい演出を実現するため、インタラクティブなARサイネージの導入で上質な映画環境をクリエイトする「シネマサインシャイン姶良」。AR(Augmented Reality)、すなわち拡張現実は、エントランス・ロビー中央で映画上映を待つ人々を画面上に映し出し、まるで映画のなかに入ったかのような映像体験を実現している。4K解像度で制作したCGコンテンツは、WUXGA解像度(1920×1200)で投影することにより、映し出された人物へズーム(拡大)する場合などにもクリアな映像表現が可能だ。
コンテンツは3パターンを用意。まるで南国の海のなかでウミガメやエイ、熱帯魚に囲まれながらスキューバを楽しむかのような体験ができる『海』。深いジャングルの森で巨大な恐竜に突然遭遇してしまう『恐竜』。そして、動物のショーやピエロ、大砲の花吹雪などが乱舞するサーカス会場に迷い込んだかのような『サーカス』。3つの映像コンテンツがそれぞれ5分ほど流れることで、映画を待つ待機時間を“活かす”環境へと転換することに成功している。
ロビー中央部にいる人物の動きを読み取り、その動きに合わせてコンテンツ内のオブジェクトが反応する
コンテンツ『海』は、回遊する大型水棲生物と、動きに合わせて群がる小魚に囲まれた水中を再現している
コンテンツ『恐竜』では、ジャングルのなかで彷徨う途中、突如出現する肉食恐竜や首長竜に翻弄される
突然、自分自身が主役に。コンテンツ『サーカス』では、スポットを浴びながら、様々なショーが展開する
2.大型サイネージとARシステム
「シネマサインシャイン姶良」に入場した際に目を引く、円形にソファが置かれたエントランス・ロビー空間を見下ろすかのように、壁面に設置された大型サイネージ。その縦3m×横5mのリアプロジェクション方式サイネージは、高品質のレーザープロジェクターを採用し、細やかな描写を実現した。コンテンツは管理室に配置したコンテンツ・サーバーで管理し、サイネージ上部に配置したカメラで撮影したロビーに集う人々の映像と、その映像から動きを検出して反映・生成したCGコンテンツをリアルタイムで処理、合成した映像をARコンテンツとして出力している。観る側に時差を感じさせない映像体験を提供することで、満足できるインタラクティブ・エンタテイメントを完成させている。
高いポジションに配置されたサイネージにより視野が確保され、ロビーをARサイネージ空間へと変える
サイネージ上部に設置されたカメラで撮影した映像から空間を認識。検知した動きをARに合成する
コンテンツ・サーバー。映像合成やコンテンツ・配信スケジュール管理を行うほか、上映内容も視認可能
コンセッションに並ぶ人々に映像を提供し訴求性の高い情報提供空間へ
コンセッション上部に納入した4面マルチモニターは、1枚のモニターとしての運用が可能。
劇場広告や予告編などのコマーシャルが配信されており、コンセッションで購買する人々に向け、一定時間マルチモニターに流れる映像を見る“強制性”のある空間を提供することに成功している。
また、クライアントのニーズに合わせ、自由に組み合わせることが可能なモニターとして、多様な映像ソースに対応することも可能だ。