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インピーダンス

大まかな言い方をすると電気を流れにくくするものを「インピーダンス」と言います。

電気をながれにくくするものと言えば真っ先に思いつくのが「抵抗」ですが、交流回路においては「抵抗」以外にも電気をながれにくくするものがあります。例えば電線をぐるぐると巻いたコイルや電気を一時的に溜めるコンデンサーという部品は、交流の周波数によって抵抗のような動作をします。このように抵抗の成分になりうるものをひっくるめてインピーダンスといいます。抵抗は記号で書くと「R」ですが、インピーダンスは「Z」と書きます。中学生の理科授業を思い出してください。オームの法則という電気の基本的な法則を学習したと思います。電圧をV、電流をIとすると、V=R×Iの関係になります。交流回路においても同様に、V=Z×Iの関係になります。

一般的なスピーカーは、振動板の裏の見えないところにコイルがあって、そのコイルを大きな永久磁石で挟んだような構造になっています。コイルに電気を流すことによって生じる磁界が永久磁石に反発して動くことでスピーカーを振動させています。コイルに流す電気は音を電気信号に変えたものなので音に相当する波のように電圧が上がったり下がったりする交流の信号です。
ということは、スピーカーを電気回路的に解釈するとコイルに近い存在です。

また詳しい理由は割愛しますが、スピーカーのインピーダンスは周波数によって複雑に変化します。どのスピーカーにも最低共振周波数(f0)というスピーカーが共振する周波数があります。この周波数は機械的には振動の量は最大になるのですが、逆にこの周波数で振動しているときは最も電気が流れにくくインピーダンスが最大の値になります。最低共振周波数より周波数が高くなると徐々にインピーダンスが落ちて最小値になり、さらに周波数が高くなると徐々にインピーダンスが高くなります。インピーダンスが小さいということは電気が良く流れるということになるのでアンプにとって最もパワーが必要な周波数です。アンプを選定する際は最小のインピーダンスの値が重要になるためスペックシートに公称インピーダンスとして記載されるのです。ちなみにジーベックスで取り扱うスピーカーは4Ωや8Ωの製品が多いです。


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